かたちの為のかたちではないという事

2014年09月29日

田邊工務店では、今年度から季節ごとにニュースレターを発行しています。

秋になり、vol・2の準備を事務担当西田さんが進めてくれています。
というか、一角を担当する私の記事待ちなのかもしれません。

申し訳ございません。icon10

百年の家projectの顧問である岡田好勝氏の著書
「南向きの家は建てるな」・健康に暮らすための方法論・から、
家を造る上で大切にすべき事柄についてお伝えして行こうかと考えています。

うん。何度かのシリーズにしてみようかな。icon12

本の冒頭、「家は家族のためにあり、次の世代に受け継がれるもの。
自然との闘いから得られた機能がかたちを形成し、
必然としてのデザインが完成する。」
とあります。

自然の恩恵を最大限に受け自然と調和すること。
そこに暮らす家族の命と健康を守り安心できる空間を造ることを
まず大前提として考えたときに、
自ずと家のかたちが決まってくるということを学びます。

デザインをするということの前に、
「理に適ったかたち」が存在するということを改めて認識させられます。

第一章で、縄文時代の竪穴式住居の建て方について書かれていますが、
その中で、
「長寿は経験を積み重ね、経験は知恵となる。
人は助け合い、集団は知恵を文化へと高め、記憶は記録となる。」
とあります。

とても素敵な表現だなと思いながら、読ませていただきました。

人が進化し文化を発達させてきた歴史の中で家というものの存在が
より大きく貢献したという学びは、
我々の仕事の大切さへの再確認に繋がります。

季節が進み、キンモクセイの花の甘い香りがしていますね。

去年の今頃、大津市で新築の基礎工事をさせて頂いていました。
大津から同じような爽やかな青空を見上げていたことを懐かしく思い返しました。

「M様、上棟からもうすぐ一年ですね。」

キンモクセイの甘い香りに混じって、
稲刈りの終わった田んぼを焼く匂いがしています。

縄文時代の竪穴式住居の屋根材は稲藁であったことから、
建築の季節は、稲刈りのあと藁が豊富にある今ごろの季節が
必然であったようです。

田邊工務店 田邊


Posted by 田邊工務店 at 07:48│Comments(0)
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